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【社会】

愛知・弥富の父親強殺被告に無期懲役判決 名古屋地裁の裁判員裁判

2010年11月18日 11時49分

 愛知県弥富市のアパートで昨年7月、当時62歳の父親を刺殺し小銭入れなどを奪ったとして、強盗殺人罪に問われた野田宏被告(40)に名古屋地裁の裁判員裁判は18日、争点となった同罪の成立を認めた上で「不合理な弁明をして悔悟を深めていない」と求刑通り無期懲役を言い渡した。

 弁護側は裁判で「自殺しようと父親方に行ったのに殴られ、さらなる攻撃を避けようとしたところ、包丁を持っているのを忘れて刺してしまった」と正当防衛による無罪を主張していた。

 伊藤納裁判長は判決理由で、被告が動かなくなった父親の頭を金づちで殴ったり小銭入れを取った点から「自殺の意思と整合しない」と判断し、正当防衛も否定。「恩義を感じるべき父親を殺して金を奪おうとした。自己本位で身勝手」と指弾した。

 野田被告は捜査段階で強盗殺人を認めたが、起訴後に否認。裁判で「死刑になればいいと思ってウソをついていた」と説明していた。

(中日新聞)

 

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