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父親殺し奪った2800円でパチンコ、40歳無職男に無期判決 名古屋地裁の裁判員裁判

2010.11.18 14:35

 愛知県弥富市のアパートで昨年7月、父親を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人の罪に問われた無職、野田宏被告(40)の裁判員裁判判決で、名古屋地裁(伊藤納裁判長)は18日、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 判決によると、野田被告は昨年7月15日午後、父兼夫さん=当時(62)=の自宅アパートの浴室で、兼夫さんの腹を包丁で刺した上、金づちで後頭部を殴って殺害し、現金2800円と小銭入れを奪って逃走した。

 弁護側は「(兼夫さんに)先に殴られて、抵抗するうちに刺してしまった」などと正当防衛を主張しており、控訴する方針。

 伊藤裁判長は判決理由で、兼夫さんが先に被告を殴ったことは認めたが、正当防衛とは言えないとした。その上で「強い殺意に基づく残酷な犯行。遺体を放置し、奪った現金でパチンコに行くなど罪悪感も感じられない」と指摘した。

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