18日午後3時前、東京の八王子市や多摩市など多摩地域の広い範囲で停電が発生し、軒数は一時、およそ25万8000世帯に上りました。停電は午後3時40分ごろにすべて解消し、東京電力が原因を調べています。
18日午後2時55分ごろ、東京の八王子市や多摩市など、多摩地域の広い範囲で停電が発生しました。軒数は一時、およそ25万8000世帯に上りましたが、停電は午後3時40分ごろにすべて解消しました。経済産業省によりますと、八王子市石川町にある南多摩変電所で「保護装置」と呼ばれる安全装置が働いたという情報があり、東京電力が現地に社員を派遣し、停電の起きた原因を調べています。この停電で多摩地域の一部の鉄道が一時、運転できなくなったり遅れたりする影響が出ました。このうち、小田急多摩線は川崎市の新百合ヶ丘駅と東京・多摩市の唐木田駅の間の上下線で午後3時前から運転できなくなりましたが、およそ30分後の午後3時半に運転を再開しました。また、京王電鉄の京王線は、八王子市の北野駅の周辺で一時、信号機が点灯しなくなって電車の運転を見合わせたため、最大20分程度の遅れが出ました。一方、中央線などJRの各線や多摩都市モノレールには停電の影響はなく、平常どおり運転しているということです。エレベーター管理会社各社によりますと、この停電で八王子市を中心に、ビルなどのエレベーターが止まり、乗っていた人が一時閉じ込められるトラブルがあわせて数十件起きたということです。各管理会社は、係員を現地に向かわせましたが、多くのエレベーターは電力の復旧とともに動くようになり、乗っていた人は外に出ることができたとみられるということです。