08年3月に兵庫県宝塚市議会が全国初の「慰安婦」問題解決を求める意見書を可決。同年6月に東京都清瀬市議会、11月に札幌市議会と続き、現在35議会が可決した。大阪市議会の意見書は「かつての戦争において、日本が近隣諸国の人々に多大な被害を与えてから、65年が経過する。しかし、いまだに戦争被害の傷は癒やされていない。日本軍『慰安婦』問題は、その象徴的被害」と指摘。93年に自民党・宮沢喜一内閣の河野洋平官房長官が発表したおわびと反省を述べた談話を踏まえて、真相究明や被害者の尊厳回復に対応することを政府に求めている。
毎日新聞 2010年11月16日 東京朝刊