2009年、東京都大田区の多摩川で都内の私立高校1年の男子生徒の内山雅大君(当時16歳)と沢村卓也君(同)が水死した事故で、内山君(当時16歳)を川に突き落とし死亡させたとして、過失致死の非行内容で書類送検された少年の少年審判(福嶋一訓裁判官)が5日、東京家裁であった。福嶋裁判官は「突き落としと死亡との因果関係は認められない」と述べ少年の不処分を決定した。
福嶋裁判官は少年が内山君を突き落としたと認定したが、水死の原因になったのは、その後に同級生の少女に背中を押され川に転落した沢村君(同)を救助しようとしたことと指摘。
沢村君の背中を押した少女については、10月、同家裁が過失致死の成立を認め、保護観察処分とする決定を出している。