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【芸能・社会】

「伯方の塩」伝統製法復活 愛媛、まろやかな味に

2010年11月18日 06時06分

 「伯方の塩」で知られる愛媛県の製塩会社「伯方塩業」が、約40年前に法律で全廃した製塩設備「流下式塩田」を同県今治市の大三島で復活させた。伝統の製塩法保存は1973年の創業以来の夢だった。

 この製法でつくった塩はにがりの成分が程よく残り、まろやかな味になるのが特徴。近藤博明代表取締役は「塩田復活は悲願のプロジェクト。再現した技術を生かし品質向上にも役立てたい」と話している。

 流下式塩田は、傾斜を付けた場所に海水を流して太陽熱で塩分を濃縮させた後、竹の枝をびっしり階段状に組んで作った高さ5・5メートルの「枝条架」の上から伝い流し自然の風で再濃縮する設備。

 伯方塩業によると、50年代に全国で取り入れられた手法だったが、イオン交換膜を利用した効率の良い製法が発明され、71年の塩業近代化臨時措置法でなくなった。

 97年に塩専売法が撤廃され、自由に製塩できるようになったことから、伯方塩業は2005年にプロジェクトチームを設置。当時の塩田技術者を招いてことし1月に着工し、約8千本の竹を使って再現された。

(共同)
 

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