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タンク殺人裁判員被告に質問

事件直後のメール巡り

 米原市の汚泥タンクで昨年6月、長浜市今川町の会社員小川典子さん(当時28歳)が殺害された事件で、交際相手で殺人罪に問われた米原市坂口、会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第7回公判が16日、地裁(坪井祐子裁判長)であった。5、6回目の被告人質問が行われ、初めて裁判員が森田被告へ質問。被告が事件翌朝、小川さんにメールを送らなかったことについて、男性裁判員が理由を尋ねるなどした。

 検察側は午前中の被告人質問で、2人が互いに相手の“浮気”を疑い争う内容の携帯電話メールを次々と示し、「小川さんに激しく怒っていたのではないか」と指摘。森田被告は「怒ってはいたが激しくはない。仲直りした」と答えた。

 検察側に続き、男性裁判員の一人が、事件直後とみられる6月11日午前中に「おはよう」と小川さんに送ったメールについて質問。「4月から6月10日のメールで返信のなかった21回では、午前7時40分頃に再びメールしている。この日はなぜしなかったのか」と聞いたが、森田被告は「直接、会いに行ったから送信しなかった」と説明した。

 午後は証拠調べなどを挟んで、再び被告人質問が行われた。検察側は10日から11日にかけての森田被告の行動について、「2人の車が壊されたという話は、小川さんの勤め先の関係者を怪しませるためのものではないか」などと尋ね、森田被告の主張が「作り話」である、と何度も示唆した。森田被告は「違います」と、語気鋭く否定した。

 地裁はこの日予定していた主任検事の証人尋問を17日に変更し、17日予定の被害者遺族2人の証人尋問を予備日の18日に実施することを明らかにした。

2010年11月17日  読売新聞)
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