米原市の雑排水槽で交際相手の小川典子さん(当時28歳)を殺害したとして殺人罪に問われた森田繁成被告(41)の裁判員裁判は15日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で証人尋問と被告人質問があった。
証人として出廷した小川さんの友人は検察側の質問に「(小川さんが)被告から暴力を振るわれると話していた」と証言。被告は弁護側の質問に「暴れる小川さんを押さえつけたことはあった」と述べて否定した。
友人によると、08~09年に3回、小川さんから「車のシートに押しつけられたり、殴られたりする」「暴力が始まると止められない」などと相談されたという。
一方、被告は「小川さんには仕事上のミスや人間関係の不満で八つ当たりされた。手足を振り回して暴れるので車のシートに押さえつけたこともある」と述べた。暴力については「ない」と否定した。
16日も証人尋問と被告人質問がある。【加藤明子】
毎日新聞 2010年11月16日 地方版