ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン滋賀> 記事

「何かあったら許さないで」被害者がメール

2010年11月16日

【米原殺人】

 米原市の汚水槽殺人事件の裁判員裁判(坪井祐子裁判長)は15日、大津地裁で第6回公判があった。検察側は、昨年6月に殺害された小川典子さん(当時28)が、殺人罪に問われ全面否認している交際相手の森田繁成被告(41)について、「何かあったら(被告を)絶対許さないでください」と友人にメールを送っていたことを明らかにした。

 「のん(小川さんの愛称)に何かあったら、森田繁成は絶対許さないでください」。小川さんとは中学時代からの友人という女性への証人尋問の際、検察側は女性が2008年9月に受け取ったという小川さんからの携帯メールの内容を明かした。

 別の友人は小川さんが亡くなる半年ほど前に、小川さんから「(被告に)車の中で押し倒され、殴られたり首を絞められたりした」と、3回ほどメールや電話で相談を受けたと証言した。

 これに対し、森田被告は被告人質問で反論。「何かあったら」のメールについては、同じ時期に小川さんが体調を崩して病院に行く際、「(被告が)残業などでついて行けないことに不満を持っていた。友だちとかに言っていたと思う」と述べ、メールの文面はこうした不満が背景にあると示唆した。

 また、小川さんに対する暴力も否定。小川さんが精神的に不安定になって車内で暴れたときに「押さえつけることはあった」と述べた。

 16日は被告人質問と、被告の取り調べに当たった主任検事に対する証人尋問がある。

PR情報
朝日新聞購読のご案内

ここから広告です

広告終わり

マイタウン地域情報

ここから広告です

広告終わり