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米原タンク殺人 小川さん「殺されるかも」米原市の汚泥タンクで昨年6月、長浜市今川町の会社員小川典子さん(当時28歳)が殺害された事件で、交際相手で殺人罪に問われた米原市坂口、会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第6回公判が15日、地裁(坪井祐子裁判長)であった。小川さんの友人や森田被告の会社の同僚が証人として出廷し、4回目の被告人質問も行われた。次回は16日、主任検事の証人尋問などがある。 検察側が請求した証拠調べが最初に行われ、森田被告が携帯電話から小川さんの電話番号などを削除したことや、2人の電話やメールのやり取りの頻度が示された。検察側は、森田被告から小川さんへの連絡が事件直後の6月11日以降、激減した、と強調した。 続いて、小川さんの友人2人が証言台に立った。1人目の友人は検察側の質問に、小川さんから「40歳くらいの妻子ある男性と交際している」と打ち明けられた、と証言。亡くなる半年ほど前から、被告の暴力について相談されるようになり、電話で「車の中で殴られたり、首を絞められたりした」と聞いたという。 4月頃、電話で「暴力が始まると止められない。このままだと殺されるかもしれない」と聞かされ、別れるよう勧めたが、小川さんは「自分だけ泣き寝入りするのは惨めすぎる」「関係をばらして、向こうも会社に居られないようにしたい」などと答えたという。 被告人質問で、弁護側が一連の「暴力」に関する証言に触れ、「暴力を振るったことはあるか」と尋ねると、森田被告は「ありません」と否定。「小川さんが暴力を振るうことはあったか」との質問に「あった」とした上で、「車内でヒステリックになった時、小川さんをシートに押さえ付けたこともある」と話した。 この日の公判は弁護側の被告人質問で終わり、16日は検察側の被告人質問から再開する。 (2010年11月16日 読売新聞)
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