社会

原子力安全・保安院が現地調査
(山口県)
上関原発計画の安全性を審査している経済産業省、原子力安全・保安院の専門家グループが17日、建設予定地を訪れ気象や放射線関係で調査を行った。経済産業省原子力安全・保安院は去年12月に中国電力が国に提出した原子炉設置許可申請に基づき現在、安全審査を進めている。安全審査では専門家の意見を聞く意見聴取会を3つのグループで設けていて今回は気象・放射線関係の専門委員6人が建設予定地を訪れて調査を行った。原子炉設置許可申請に向けて中国電力は事故が起きた場合に放射性物質がどのように広がるかなど現地の地形を含めた風速や風向き、温度や湿度などのデータを3地点で調査している。専門家による現地調査は地盤・耐震関係の意見聴取会で数回実施されているが、気象関係は今回が初めて。調査はこの日で終了し、今後、調査した内容を意見としてまとめるという。一方16日、海の埋め立て工事再開に向けて作業台船を建設予定地沖に動かした中国電力はこの日も午前9時半から作業に取り掛かった。しかし、計画に反対する祝島の漁船が台船の周りで抗議を続け、こう着状態が続いた。中国電力は台船の周りから離れるよう呼びかけたが理解を得ることができず、午後4時すぎに作業を中止した。
[ 11/17 19:30 山口放送]