憲伸、３年ぶり日本復帰か

　ブレーブスの川上憲伸投手（３５）の３年ぶり日本球界復帰の可能性が出てきた。傘下２Ａミシシッピへの降格が決まった川上について、米大リーグ公式ページやアトランタの地元紙は、獲得に乗り出す可能性のある日本の球団として、巨人、阪神、日本ハムを列挙。また、ソフトバンクも争奪戦に参戦するとみられる。

　ブ軍は来季の先発ローテーション候補が６人そろったことで、川上を“戦力外”にした形だ。ＭＬＢ公式ページなどは、メジャーの４０人枠を空けることもあって、川上の３年契約最終年となる来季の年俸６６７万ドル（約５億５０００万円）の一部を負担してでも放出する考えを伝えている。

　ブレーブスは今季、ナ・リーグ東地区２位。ワイルドカードとして５年ぶりにポストシーズンに出場。チームの好調とは対照的に、川上は開幕から９連敗するなど１８試合で１勝１０敗、防御率５・１５でマイナー落ちも経験。ポストシーズン登録メンバーから外れ、来季も構想から漏れていた。レンＧＭも「（川上降格は）この数週間、話し合ってきた。我々には若い成長株の投手がそろっているからね」と理由を話した。

　川上の日本球界復帰先として名前の挙がった４球団はいずれも、日本シリーズ出場を逃したチーム。中日時代に通算１１２勝、ＭＶＰにも輝いた実績十分の右腕獲得なら来季の先発ローテーションが一気に強力となるだけに、今後の動向が注目されそうだ。