こんな非常識人間が痴漢冤罪を生み出す

次の朝日新聞の記事を読んでいただきたい。

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路線バスで催涙スプレー、容疑の女を逮捕　千葉・船橋
2010年11月17日11時31分
千葉県船橋市で１５日夕、走行中の新京成バスの車内で、乗客から携帯電話の使用をとがめられた女が、催涙スプレーをまいて逃走する事件があり、県警は１６日夜、船橋市夏見５丁目、会社員野口絹枝容疑者（３４）を傷害容疑で緊急逮捕し、発表した。野口容疑者は容疑を認め、「（携帯電話を注意した）相手も悪い」などと話しているという。
船橋署によると、野口容疑者は１５日午後６時１０分ごろ、船橋市夏見５丁目を走る路線バスで、無職の男性（６９）から携帯電話の使用を注意された際、持っていた催涙スプレーを男性の顔に吹き付けるなどし、軽傷を負わせた疑いがある。
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世の中には色々な人間がいる。一つの考え方に当てはめて画一的な基準で評価すべきではないし、多様な価値観を認めるべきである。こうした極当たり前な考え方を、自己中心的に事故に対してのみ当てはめた事例が、上記の記事で逮捕された女性なのだろう。

携帯電話は確かに便利な道具だ。使用することに問題はないが、使用する際には、周辺に対する配慮が必要であることは当然だ。バスの中で携帯電話を使用することはマナー違反であることは、現在の常識だろう。常識に反する行為をしたために、他の乗客から注意されたのだ。

注意されたことをもって、「注意した相手も悪い」という主張をすること事態、野口絹江という人物の単なるマナー違反を超えた悪質性を物語る。さらに、注意されたことを持って、催涙スプレーを吹きかけるという「攻撃」は、あまりにも酷い。悪質極まりない。本人は「反撃」だと思っているのかもしれないが、野口絹江という人物の行動のどこに正当性があるというのか。

この事件の記事を読み、こういう人物が、痴漢冤罪事件を引き起こすのだろうと思った。確かに痴漢事件は卑怯で許すことのできない犯罪である。ただ、本当に痴漢をした人物を罰することは当然なのだが、時に冤罪であることがあり、しかもその数は決して無視できないほどの数に上っているのだ。数年前、甲南大学法学部の学生だった男性が、当時付き合っていた女性に、慰謝料目的で痴漢されたと事件を捏造したことが報道されたが、その事件の男性学生と同じ浅ましさと嫌らしさ、さらには犯罪性を、今回の催涙スプレー傷害事件に感じる。

これまでの人類の歴史の中で、女性にさまざまな抑圧が掛けられてきたことは事実だ。フェミニズム、ジェンダー論などが指摘しているとおりだ。ただ、その反省に立った現在のさまざまなシステムを、女性が悪用しつつあることもまた事実だ。当然、すべての女性ではない。極例外的な女性だ。催涙スプレーをまいて「相手も悪い」と毒づく野口絹江という人物のような輩だ。しかしこうした女性が出現したことは、当然、これまでの蓄積を台無しにさせることにもつながりかねず、結果としてこれまでの蓄積を崩壊させてしまうことにもなるのだ。

考えすぎだと思いたい。今回の催涙スプレー傷害事件は、常識を欠いた特異な性格を持つわがままな女性の行為に過ぎず、一般化することなどで気はしないのだと･････。

今朝、テレビを見ていたら、手足に深刻な病気を持つ男性が痴漢事件の犯人として収監されていることが報道されていた。痴漢事件が起きた時にでさえ、指を動かすだけで激痛が走るような状態だったという。被害女性の証言も、当初の証言と、この男性が逮捕された後とで証言が変わってもいる。あまりに杜撰な捜査が警察によって行われたのだろう。気の毒で仕方ない思いだった。だから、上記の記事を読んだ時、この女性の悪質さが、自己中心的な性格が、許せなく思えたのかもしれない。

注意されたことが嫌であったのなら、携帯電話をやめればいい。あるいはそのままでいればいい。なぜ、催涙スプレーを噴射しなければならなかったのか。この行為の更なる延長線上に、あの気に入らない人物を痴漢で捕まえさせてやろうと思う女性がいることは容易に想像できる。実際、そう思える痴漢冤罪事件は多発している。悩ましい限りだ。