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2010年11月16日(火) 19:30 |
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消防防災ヘリ「きび」導入から1年
岡山県の消防防災ヘリコプター「きび」が導入され1年が経ちました。 火災の消火活動や人命救助などで大きな成果をあげる一方で、運用面での課題も見えてきています。
玉野海上保安部と玉野市消防本部が、船の火災事故を想定して行った訓練に、岡山県の消防防災ヘリコプター「きび」も参加しました。 導入から1年で、火災の消火活動や人命救助のために51回出動した「きび」―。 岡山県内の自治体の消防関係者は、きびの存在の重要性を強調します。 きびは、去年10月岡山県が導入しました。 本体を購入するのにかかった費用は、17億円あまり。 財政危機宣言をする中での大きな買い物に、疑問の声もありましたが、成果も着実に上げています。 今年4月、毛無山を登山中の男性が、心臓発作を起こしたためきびが出動し、ヘリで男性を吊り上げ救急車の止まれる場所まで搬送しました。 今までなら救助が難しいケースでしたが、男性は一命を取りとめ、今では普通の生活をしているといいます。 従来、こうした救助活動には岡山市の消防ヘリ「ももたろう」があたってきました。 しかし、機体点検などで年間90日程度飛ぶことの出来ない日がありました。 その中、「きび」の導入により、岡山県内で消防ヘリが不在になる日は5日にまで減少し、もしもの時のリスクは大幅に減りました。 一方で、県内の自治体の消防関係者からは、きびの運行時間を延ばして欲しいという声が出ています。
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