防衛省は、今月、自衛隊基地で開かれた式典に出席した民間団体の会長が、政権批判と受け止められる発言をしたことを受け、再発防止に向け、政治的な誤解を招くおそれがある関係者の自衛隊主催の会合への参加は控えてもらうよう求めるなどとした事務次官名の通達を出しました。
防衛省によりますと、今月、埼玉県の航空自衛隊入間基地で開かれた式典で、招待された民間団体の代表が、あいさつの中で、今の政権を批判したと受け止められる発言をしました。これについて、防衛省は、政治的中立を定めた自衛隊法に抵触するおそれがあるとして、こうした事態の再発防止に向け、「政治的中立性の確保」と題する事務次官名の通達を自衛隊幹部らに出しました。この中では、自衛隊主催の会合への外部団体の参加にあたっては、▽政治的行為と誤解されることはしないよう求めているほか、▽誤解を招くおそれがある関係者の参加は控えてもらうなどとしています。