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vol.485
(2010.11/15-11/21)
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INTERVIEW vol.485

『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』

中村蒼

世界中を絶叫させた超話題作が“ホラーの本場”日本で続編誕生!! あの恐怖は、日本のごく平凡な姉弟の家にとりついていた…。主演は、今年『BECK』『大奥』と立て続けに話題作に出演し、ますます注目を集める中村蒼。意外にもホラー映画が苦手な“怖がり”なんです!?

自分の出演作なのに怖すぎて…(笑)

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ヘアメイク:森上マリコ(Xel-ha)/スタイリスト:荒木大輔/撮影:蔦野裕
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「僕は基本的にホラーは好きではない…というか苦手なほうなんです(笑)。オリジナル版も避けていたんですけど、この役をやるなら見ておかないと、と思いDVDで見ました…昼間に。さすがに夜には、無理でした(笑)」

 始まりはささいな姉弟ゲンカだった。アメリカから帰ってきた姉・春花の部屋で奇妙な現象が起こり、イタズラを疑われた弟・幸一が、無実を証明するためにビデオを設置。ところがそこに映っていたのは…。中村演じる幸一は、文字通り恐怖の“目撃者”となる役。

「フェイクドキュメンタリーということで、今回はとにかく自然に演じるということを意識しました。お芝居はほとんど任せてもらえて、セリフもほぼアドリブだったんです。即興で芝居をするような感覚で楽しくできましたね」

 もう1つ、大変ながらも楽しかったのが“カメラマン”の役目。映画では、実際に中村が撮影した映像がかなりの分量で使用されている。

「現場では、カメラマンさんよりも長い時間カメラを持っていたかもしれないです(笑)。でも本当にけっこう大変でした。自分が撮った映像を皆さんが映画として見るということでプレッシャーもありましたし。オリジナルを見たときも思ったんですけど、撮影の仕方で、何でもない場所がすごく怖く見えたりする。そういうのを自分がやらないといけないんだ、と。NGも、芝居を注意されずに撮影のことで注意されたり。あまりカメラを揺らさないようにとか、ここを映してとか(笑)。とはいえ“ここはズームで”とか、8割くらいは自分で考えながら撮っていたので、楽しかったです」

 カメラは十分持ったのでしばらくはもういいかな…と言いつつも“作り手”としての意欲を刺激されたようだ。

「マンガを読みながら自分がこの役をやって、この役はこの役者さんが…みたいなことを想像したりするのが好きなんです。以前、スタッフの人とそんな話をしていたら“そっちのほうが向いているんじゃないの”って言われました(笑)。でも “カット!”“OK!”とか、大声で言えるかどうか…(笑)。役者からすると、すごくやりづらい監督になってしまうかも。監督の仕事は、楽しそうにも見えますけど、やっぱり大変ですよね」

 今回メガホンを取ったのは、ドキュメンタリー番組的なスタイルで“本物かと思った!”と物議をかもした「放送禁止」シリーズの長江俊和監督。

「監督は、これまでにもフェイクドキュメンタリーを撮っていらっしゃって、何にも分からない僕にいろいろ教えてくれました。カメラでも、監督の言う通りに撮影した映像のほうが、全部良いんです。一方で芝居は、ほとんど任せてくださったので、自分なりにいろんなパターンの芝居を試したりして、楽しく演技ができました」

 近年、映画やドラマで“旬なイケメン若手俳優”として注目を集める中村だが、実はジュノン・スーパー・ボーイ・コンテストでグランプリを受賞するや、舞台『田園に死す』で主役として役者デビューしたツワモノなのだ。

「あの舞台をやっている間に演技の楽しさを知り、芝居をやる以上は東京に本腰を据えてしっかりやろう、と決めたんです。あの経験は大きかったですね。ただ当時は、とにかくハキハキしゃべろうということで精いっぱいで、セリフの行間を読むとか、そんなことはまったく頭に無くて…今もできているか分かりませんけど(笑)。少しは成長したかな、とは思うんですけどね」

 本人はそう笑うが、映画『BECK』『大奥』など、今年はまさに大躍進。

「運よく、出演作が合間を開けることなく上映されていて良かったなと思います。最近、顔が変わったって言われることが多いんです。大人っぽくなったね、と。それこそ『BECK』や『大奥』、本作と、いい作品に巡り合えたおかげなんだろうなと思います。これからもどんどんいろんな作品に挑戦していきたいです。あと、これまで役のために何かを練習することが多かったんですが、福岡出身であることとか、ずっとやってきたサッカーとか、自分がこれまでやってきたことを生かせる役もやってみたいなと思ってます」

 中村蒼の“本領発揮”はまだまだこれからのようだ。まずは本作でそのセンスを感じたい。とはいえ怖がりには本作の“恐怖度”が気になる…。

「たぶん、すごく怖いです。それは間違いないと思います(笑)。日常シーンのときは、わりと普通に見ることができると思うんですが…来るときは来る、って感じですね。オリジナルもそうでしたけど、今回はさらに油断できないですよ(笑)。僕自身、自分が出ている作品だし普通に見ることができるだろうと思っていたんですけど、メイキングの映像を見たら無茶苦茶怖くて、気づいたら目を覆っていました(笑)。でもそれはそれで良い作品になったということですから、ね」

 恐怖映画は苦手でも、中村蒼出演作なら見たい人のためにアドバイスを!

「今回は姉弟の物語になっていて、異変を通して変わっていく姉弟の絆のドラマは、怖いのが苦手な人にも何か感じてもらえるんじゃないかなと思います。あと、幸一が映している映像に、ときどき幸一も気づかない“何か”がチラッと映っていたりするんです。そういうのを細かく探すと、ちょっと面白いかもしれません(笑)。とにかく、1人だと怖いので、なるべく大人数で映画館に見に来てください!」

 その自然な演技に油断していると…来ます!!

(本紙・秋吉布由子)

『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』

監督:長江俊和 出演:中村蒼、青山倫子他/プレシディオ配給/11月20日よりシネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー http://www.paranormal-2-tokyo.jp/
©Presidio Corporation All rights reserved.

★『パラノーマル・アクティビティ』リバイバル上映!
『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』公開前に、世界中を絶叫させたあの前作を映画館でリバイバル上映。 前作を見れば「第2章」をより楽しめること間違いなし! 来場者には先着でプレゼントもあり。 シネマサンシャイン池袋 11月19日(金)まで。入場料金1000円均一
★北米版『パラノーマル・アクティビティ2』全米初登場1位!
“第2章 TOKYO NIGHT”と同時期にアメリカ側で製作された“もう1つの続編”が、全米初登場で歴史的記録を樹立。前作よりはるかに怖い、と話題をさらった。日本では2月11日(祝・金)よりシネマサンシャイン池袋他にて公開される。 http://www.paranormal2.jp/



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