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<取材現場+(プラス)> 「容疑者逮捕の新聞届けたい」臥龍山で願ううっそうと茂る草木や直径2メートルほどの大岩、わき水のそばに置かれたほこら。これらが何かを語ってくれるのなら、犯人が誰なのか聞けるのに。 県立大1年生だった平岡都さんの遺体が見つかった場所に近い広島県北広島町の臥龍山・転回場。遺体を遺棄した者も見たはずの景色を何度目かに眺めた9月初旬、そんな考えがふと浮かびました。 その夜、幼稚だと笑われるのを覚悟しながら刑事経験の長い県警幹部に話すと、少し黙り、静かに「同じことを何度も考えた」と答えました。 県警担当としてこの1年、捜査の行方を追いかけてきました。ある捜査関係者は「自分も娘2人のおやじや。許せん」と言いました。犯人に結びつく手がかりが少なくとも、解決にかける強い思いを感じました。 一方、報道に携わる自分ができること、すべきことは何かを考えてきました。読者の求める情報をどれだけ伝えられたか。県内で起きた日常のさまざまな事件事故の被害者にも、同じように真摯(しんし)な気持ちで向き合ってこられたか。 26日、再び訪れた臥龍山は、冷たい雨が降り、濃い霧に覆われていました。花束に添えて「容疑者逮捕」を報じる新聞を、いつの日かここに届けたい。(南暁子) (2010年10月27日 読売新聞)
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