タイのバンコクで起きた騒乱を取材中に撃たれて死亡したロイター通信のカメラマン・村本博之さんについて、タイ政府が初めて「治安部隊が関与した可能性がある」との見解を示しました。
タイ特別捜査局のタリット局長は、ANNの取材に対して「村本さんの死亡事件について、治安部隊が関与した可能性を示す証拠と目撃情報がある」と話しました。ただ、今の段階では結論は得られていないとしています。村本さんは4月、バンコクで起きたタクシン元首相派のデモ隊と治安部隊との衝突を取材中に胸を撃たれて死亡しました。4月から5月の騒乱で犠牲となった89人のうち、12人がデモ隊による殺害と認定され、村本さんを含む6人について警察でさらに捜査を進めることにしています。