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最終更新:2010年11月16日(火) 18時48分

補正予算案、衆院通過し舞台は参院へ

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 国会の召集から47日目、菅政権が「最大の課題」と位置づける今年度の補正予算案が午後の衆議院本会議で可決され、衆議院を通過しました。与野党の攻防は、今後、ねじれ国会の主戦場、参議院へと舞台を移します。

 補正予算案は衆院を通過し、成立のめどは立ったものの、菅政権にとっては誤算続きの国会運営となりました。

 「ねじれ国会、参議院に荷崩れ状態でこの法案を、あるいは補正予算を出してはならんというのは、本当に、想像以上に厳しい状況がございました」(民主党・鉢呂吉雄国対委員長)

 「ねじれ国会」を意識するあまり野党側の攻勢に振り回され、国会日程は二転三転し、閣僚に対する不信任決議案も出されました。補正予算案を巡っては、当初、賛成に傾いていた公明党が反対に転じたことで、政策ごとに野党との連携を目指すという思惑も外れました。

 そして、ここにきて国会運営に影を落としているのは、菅内閣の支持率急落です。菅総理はショックを受け、「実務を積み重ねているのに、なぜこんなに支持率が落ちてしまうのか理解できない」と周辺に漏らしているということです。

 後半国会は舞台を参議院に移しますが、政府・与党は小沢元代表の「政治とカネ」の問題の追及を避け、来年度の予算編成に専念するため、来月3日の会期は延長しない方向です。

 これに対し野党側は閣僚に対する問責決議案の提出をちらつかせながら攻勢をかける構えです。

 「不信任されていない大臣につきましても、様々な課題を抱えている大臣もいるので、審議の中でしっかりと問題の所在を明らかにしていきたい」(自民党・脇雅史参院国対委員長)

 野党側が多数を占める参議院では問責決議案が成立する可能性があり、その場合、審議拒否の理由を与えることになります。会期末を睨んで、与野党の激しい駆け引きが予想されます。(16日17:02)

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