社会
中電また台船動かすも工事できず
(山口県)
上関原発建設を進める中国電力は海の埋め立て工事再開を目指しておよそ3週間ぶりに建設予定地沖に作業台船を出した。しかし、計画に反対する祝島の人たちの抗議により、この日も工事を再開することはできなかった。中国電力は16日、2隻の作業台船を上関原発建設予定地沖に向かわせた。中国電力によるとこの日は複数の工事を進める予定で、台船を動かした時間は公表していないが、2隻の台船のうち、1隻は午前11時20分ごろに安全な航行ができないと判断し帰港したという。一方、建設予定地の南側=放水口近くに動かした作業台船の周りには計画に反対する祝島の漁船が中国電力に対して抗議を続けた。海の埋め立て工事再開に向けて中国電力は先月15日に作業台船3隻を出したが、台船が岩場に接触する事故を起こしたり、悪天候のため、先月25日までに台船をすべて引き揚げている。およそ3週間ぶりの動きとなったが、抗議活動が続いたため午後4時にこの日の作業を中止した。[ 11/16 19:31 山口放送]