2010年11月16日15時4分
群馬県の桐生市立小学校6年の上村明子さん(当時12)が自宅で首をつって亡くなった問題で、先月23日に自殺する直前、母親に「学校に行くくらいなら死んだ方がまし」と話していたことが分かった。両親が取材に明かした。
両親によると、先月23日朝、父親が外出したあと、明子さんは妹の遊びをめぐって母親と口論となり、その中で突然「学校に行きたくない。行くくらいなら死んだ方がまし」と口にした。明子さんがそのようなことを話すのは初めてだったという。
母親はたしなめ、午前11時ごろ、明子さんと妹に、それぞれ別の部屋に入るよう促した。正午ごろ、明子さんのいる部屋で音がしないことに気づいた母親が様子を見ると、首をつっていたという。
この日朝、明子さんは父親が外出する前、父親に「ジュースを買ってきて」「お父さんじゃないといや」と普段は言わないことを口にし、父親は「いつもと違う」と感じたという。父親は「自分が出かけていなければこうならなかったかもしれないし、前から(自殺することを)決めていたのかもしれない」と話した。