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木嶋容疑者、3件目の殺人容疑で逮捕へ 千葉の不審死

2010年11月16日4時1分

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写真:木嶋佳苗容疑者木嶋佳苗容疑者

 首都圏の連続不審死事件で、2009年5月に千葉県野田市の安藤建三さん(当時80)が火災で死亡した事件にも木嶋佳苗容疑者(35)が関与した疑いが強まったとして、千葉県警は殺人容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者が明らかにした。

 木嶋容疑者は同年、埼玉県富士見市と東京都青梅市で、いずれも交際中だった男性2人を練炭自殺に見せかけて殺害したとして埼玉県警と警視庁に逮捕されており、殺人容疑での立件は3件目。

 千葉県警によると、安藤さんは09年5月15日午後1時ごろに自宅から出火した火災で、焼け跡から遺体で見つかった。死因は一酸化炭素中毒だったが、焼け跡からは、初夏にもかかわらず七輪と練炭の燃えかすが見つかるなど不審な点があったことから、千葉県警は殺人事件を担当する捜査1課が調べていた。

 木嶋容疑者は身の回りの世話をする「ヘルパー」として安藤さん宅に出入りしており、火災当日の午前10時過ぎにも安藤さん宅を訪問。その約2時間半後に火災が発生した。捜査関係者によると、千葉県警は2回にわたり、大学の研究機関に鑑定を依頼。安藤さんの居室を再現し、七輪と練炭を使って発火の経緯などを調べた。その結果、いずれの実験でも、室内の練炭から約2時間後に発火。木嶋容疑者が七輪で練炭を燃やし、安藤さんを一酸化炭素中毒死させたと考えても時間的な矛盾がないことがわかったという。

 千葉県警は、こうした鑑定結果をはじめ、木嶋容疑者が事前にインターネットで七輪と練炭を購入していたことなども含め、木嶋容疑者が安藤さん殺害に関与した疑いが強いと判断したとみられる。

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