橋下徹知事が大阪湾岸に誘致を目指しているカジノ構想について、大阪市の平松邦夫市長は11日、「もうけるためだけという知事の発言に、はなはだ懸念している。関西には環境とか集中投資すべき部分が他にある」と苦言を呈した。また、橋下知事のカジノに対する認識について、「ものすごく昔の発想。カジノとギャンブルがイコールと思っている」と皮肉った。
カジノ構想を巡っては、橋下知事が9日に「関西広域連合」(12月設立予定)で議論するよう提案した。平松市長はカジノ誘致自体については否定しない考えを表明したが、「負の側面をしっかりカバーできないといけない」と現状では否定的だ。一方、「今のカジノはギャンブルよりエンターテインメントという印象。『ばくち』という知事の表現は、カジノ誘致のためには使ってはいけない」と批判した。【小林慎】
毎日新聞 2010年11月13日 地方版