社会
尖閣ビデオ5管職員39人が視聴 独自調査
尖閣諸島沖の中国漁船衝突の映像流出事件で、国家公務員法(守秘義務)違反容疑での逮捕が見送りになった神戸海上保安部の海上保安官(43)が映像の投稿を告白する前に、第5管区海上保安本部の職員39人が「映像を見た」と同本部に申告していたことが16日、関係者への取材で分かった。海上保安庁は「映像は責任者を決めて厳重に管理してきた」と強調してきたが、多くの現場職員が容易に見ることができたことが明らかになった。
関係者によると、動画サイトへの映像流出が発覚した後、同本部は11月6日に独自で調査を実施。「流出以前に映像を見たか」「ダウンロードなどはしていないか」などを全職員に聞いた。
その結果、5管職員計39人が映像を見たと申告。保安官が乗船する巡視艇うらなみの乗組員や神戸海保の職員が大半で、関西空港海上保安航空基地や土佐清水海上保安署にもいた。映像をダウンロードしたうらなみの乗組員は含まれていたが、保安官は名乗りを上げていなかった。
ほとんどがダウンロードした職員を通じて映像の存在を知ったといい、映像のあった海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダーにアクセスしていた。同本部では申告は受けていたものの、個別の聞き取りや履歴などを調べる追加調査はせず、海上保安庁にも報告していなかった。保安官への聴取開始後、これらのパソコン数十台を警視庁に任意提出しているという。
これまで海上保安庁は、石垣海上保安部と所管する第11管区海上保安本部で内部調査を実施したが、神戸海保は調査の対象外だった、と説明していた。
(2010/11/16 16:00)
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