社会
高砂市互助会訴訟 会員、OBに返納要請へ
高砂市職員互助会が会員(市職員)に支給した退職時給付などで、一部を市が負担したのは違法‐との判決が確定したのを受け、市が互助会に返還請求した約6億7千万円の支払期限が、13日に迫った。互助会は12日、積立金の残額から必要経費を除いた約1億2千万円を市に返還するが、それ以上の資金はなく、年内に開く会員やOB向け説明会で返納を要請する。市はその後、互助会に対する債権額を確定する訴訟手続きに入る。(増井哲夫)
互助会は1992〜2001年度、会員の掛け金と市負担金で524人に「退職生業資金」計6億4千万円(1人平均122万円)を支給した。02年度からは、掛け金だけで運用する「脱退給付金」(上限30万円)に変更したが、不公平感の緩和を理由に、当時の積立金の大半に当たる5億6千万円を「リフレッシュ助成金」として全会員1373人に分配した。
これに対し、「市民オンブズ高砂」メンバーが市負担分の返還を求めて提訴。一、二審とも違法な公費負担と認定され、互助会に返還させるよう登幸人市長に命じた。最高裁は今年9月、市長側の上告を退けた。
互助会は今後、違法と認定された公費負担分を会員やOBから回収するほか手はない。問題は、互助会に請求権があるかどうか‐。オンブズ側は「不当利得として請求可能」とするが、互助会は「違法と知って受け取った訳ではない」とし、当面は自主返納を要請するという。
しかし、8〜18年前の給付金を任意で返納させるのは難しい。生業資金受給者の中には、対象額が100万円を超える人も多い。また、高額受給者から回収できないと、不公平感を招く。互助会幹部は「丁寧に理解を求め、回収を積み重ねるしかない」と話す。
既に返還請求金の利息は約1億9千万円に上り、さらに毎日約9万円が上積みされている。
(2010/11/12 11:33)
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