APECプレスセンター 記者たちが「菓子パン」に怒ったワケ
【政治・経済】
2010年11月15日 掲載
ある政治部記者が呆れ顔で言う。
「国際会議の取材では、プレスルームにサンドイッチなどの食事が用意されます。関係国の協議が深夜まで続くケースがあるので、取材記者の夜食のためです。今回もおにぎりや菓子パンが用意されていたのですが、明らかに量が少なく、驚きました。仕方なく近くのコンビニでカップ麺を買ってすすりましたが、海外メディアも『お菓子しか用意されていない国際会議は前代未聞だ』と怒っていましたよ」
一体なぜこんな貧乏クサイことになったのか。
「例の事業仕分けです。昨年11月の仕分け作業で、外務省が要求していたAPEC関連予算の117億円がヤリ玉に挙がり、20%削減と判断されました。そのシワ寄せが記者の食事にきたワケです。記者たちの間では『これは仙谷長官の記者に対する嫌がらせか』とささやかれていましたよ」(別の大手紙記者)
食い物の恨みは恐ろしい。「仙谷VS.記者」の戦いがエスカレートしそうだ。