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戦場カメラマンとイスラム国家 23

2010/01/23 12:15

 

イラク   バグダッド

 

戦場取材で必ず足を運ぶ場所は病院。

情勢が不安定な地域の病院では、ドクターはもちろん

医療機器、医薬品が慢性的に不足している。

 

イラクでは戦時中に劣化ウラン弾という放射性爆弾が

国内に大量に打ち込まれ、放射感染した母親たちが続出。

 

そしてその母親から生まれてきた子供たちは、

体に大きなハンディーを背負って生まれてきていた。

白血病、悪性腫瘍、、、、

 

もう一つの戦争がここにある。

 

 

 

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 22

2010/01/22 01:06

 

イラク アーダミーヤ

 

イラク人家族の家にお邪魔した。

そこでは家族総出で迎えてくれた。

 

イラクで毎回驚くことは、見ず知らずの外国人カメラマン

が突然扉をノックして、お話を聞かせてほしいと

伺っても、遮ること無くどの家族も迎えてくれたことだった。

 

イラクでは、客をもてなすことは最も大切なしきたりだと

頻繁に耳にした。

 

迎えてくれるご家族に失礼が無いように、いつも気持ちが張った。

どこも自然体に振る舞う両親、子供たち。

 

ますますイラクが好きになっていった。

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 21

2010/01/21 01:51

 

イラク バグダッド

 

80年代、イラクは世界最強の通貨を誇り

その為替レートは、日本円に対し三倍もの値を付けていた。

当時、中東ではドルを使うことより、イラクディナールを所持することが

アラブ圏での取引には、重宝がられていた。

 

それだけ豊かだったイラクには、当時の名残をみせる交通網が

残されている。

 

国内を縦横無尽に走る高速道路、列車網、建築物、そして

中東一帯でも最大級のイスラム寺院のモスク

ほとんどが戦争でダメージを受けているが、その基盤の大きさは

十二分に伝わってくる。

 

イラクはまさに中東の雄であった。

 

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 20

2010/01/20 00:43

 

イラク  バスラ

 

ブロックを積み上げた四角い黄土色の家々が広がる。

 

イラク南部、バスラの気候は国内で最も激しい。

冬場は零下5度、夏期は世界でも最高気温の域にある58度まで

上昇する。

 

ブロックの家屋のスキマにバラックの市場が蠢く。

市民は家の中から売れる物を運び出して、

それこそ叩き売りをしてその日をしのぐ。

 

すぐバスラから東にすぐにはイランとの国境が続いている。

イラクにとっての前線基地の街である。

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 19

2010/01/19 00:06

 

イラク  バビロン

 

音楽と踊りに国境はないとイラクでは

何度も耳にした。

 

その言葉通り、イラク国内至る所で音楽に触れあることができる。

移動中や宿泊所、市場、、、アラブ音楽に深く覆われている。

特にレバノン発のポップ音楽が人気を博していた。

 

世界からイラクに集まったダンサーたちの競演は

ブロードウェイ顔負けの豪華さであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 18

2010/01/18 17:10

 

イラク  バグダッド

 

瓦礫の山、路上で靴みがきに励む少年、

人が行き交う路地裏に沿って所持品を持ち寄った蚤の市。

 

バグダッドで目にする光景は、かつての日本の姿に重なった。

 

太平洋戦争時におけるアメリカ軍による広島や長崎での原爆投下、

イラクでは劣化ウラン弾とよばれる放射性爆弾が、大量に打ち込まれた。

 

街が放射能に汚染され、新たな命をうけて生まれてきた新生児たちは

生まれながらにして、放射能母子感染を被った。

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 17

2010/01/17 20:10

 

イラク  バグダッド

 

戦場の救いは音楽にあった。

 

悲しみの戦場での市民の救いは

音楽に触れること。

 

アラブ伝統音楽隊、歌唱隊がイラク国内を練り歩く。

 

日常に音楽がなくてはならない存在であり、

音楽が悲しみよ、さようなら を訴えていた。

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 16

2010/01/16 00:31

 

イラク  バグダッド

 

イラク絨毯はきめが細かく、柔らかい。

 

赤色、オレンジ色、、、、極彩色のアラブならでは色使い。

特に濃いオレンジ色が最も好まれる。

サイズも巨大で、大きい物は15畳をカバーできる。

 

隣国イランのペルシャジュータンは世界で最も有名であるが

アラブ、イラク絨毯の評価もけっしてひけをとらない。

 

イラクでは遊牧民の生活風習が色こく残っていて

屋外で寝泊まりし、食事をすることも多い。

そこで活躍するのが絨毯である。

 

砂漠の気候のなか、最も贅沢な空間がつくられていた。

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 15

2010/01/14 03:37

 

イラク バグダッド

 

水分補給はどの国に行っても、必ず確保しなければならない

最初の仕事である。

 

とくに土漠がつづくイラクでは、水筒をカメラ以上に

大切な物として抱えて動く。

脱水症状をおこすと、取材どころか帰国することさえも

難しくなる。

 

地元民の方々は、水分補給には二つの効力を求めていた。

一つは素直に水分を体に取り込むこと、

二つ目は、糖分を飲み物から摂取すること。

 

イラクのお茶と地元炭酸ジュースがその極地をはしる。

お茶には大量の砂糖、ソーダは異常なほどに甘ったるい。

 

砂漠の国の特徴である。

 

 

 

 

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戦場カメラマンとイスラム国家 14

2010/01/14 03:37

 

イラク  バグダッド

 

バグダッド市内で最も有名な宿、パレスティナホテル。

メディア、セキュリティー、イラク政府関係者、、、、

誰しもがこの一か所のホテル内に集結する。

 

いってみれば世界史、国際政治が一つのホテルの中でくりひろげられる。

 

そのホテル周辺には、アリババ市場と呼ばれる、

市民の台所が広がっていた。

 

そこにはイスラム教徒だけでなく、キリスト教徒、コプト教徒、

アルメニア正教の信者が集い、あまりにも勢いのあるボーダーレスな井戸端会議を

連日繰り広げていた。

 

何より驚いたのはイスラム圏内でブラックマーケットの酒屋が

多宗教故に、許されていることだった。

 

 

 

 

 

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