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アジア大会 “パンチ”にもひるまず 柔道・上野堂々の金

毎日新聞 11月15日(月)6時30分配信

アジア大会 “パンチ”にもひるまず 柔道・上野堂々の金
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柔道女子63キロ級で優勝し、金メダルを掲げる上野順恵。左目ははれ上がっている=AP
 広州アジア大会は14日、第3日の競技が行われ、柔道女子63キロ級の上野順恵(三井住友海上)が金メダル−−。

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 上野の左目はボクサーのようにはれ上がっていた。キム・スギョン(北朝鮮)と対戦した準決勝。開始早々の組み手争いで、キムの右手がパンチのように目に当たった。しばらくうずくまり、「相手が2人いるみたいだった」と上野。しかし、このアクシデントにも屈せず、上野は決勝の舞台へ向かった。

 キムに優勢勝ちした後、目を氷で冷やし続けたが、はれは大きくなるばかり。王沁芳(台湾)との決勝では自分の左側がほとんど見えず、組み手の距離感にも戸惑った。だが、1分30秒過ぎに相手をつかまえると体落としで有効。勝機と見るや寝技に持ち込み、崩れけさ固めで仕留めた。

 これまで上野は冷静さや技には定評があったが、精神的なおとなしさが課題とされていた。それを見越した園田隆二監督は、決勝前に「精神的に強くなるように神様が与えてくれた試練だぞ」と奮起を促した。だが、その言葉も必要ない。上野は鏡も見ず、「絶対に勝ってやろうと火がついていた」と闘志を燃やしていた。

 塚田真希、谷本歩実、谷亮子というアテネ五輪金メダル組が次々と引退し、世界選手権を2連覇した27歳の上野に女子柔道界のけん引者として期待がかかる。試合後、関係者が撮った写真で自分の目を確認した上野は「もともと細いから違和感なかったですよ」と笑った。そこには、アクシデントにも揺るがないエースの風格が漂いつつあった。【百留康隆】

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最終更新:11月15日(月)9時50分

毎日新聞

 

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