鹿児島市のＪＡグリーン鹿児島（川元昭司組合長、組合員２万１０００人）の女性職員（３８）が、客から回収した商品代金など１６００万円を着服していたことが、１１日までに分かった。同ＪＡは職員を１０月１３日付で懲戒解雇した。全額弁済されており、刑事告訴はしない方針。
　同ＪＡによると、女性職員は谷山支店に勤務していた２００７年９月から今年３月にかけて、飼料代など客が支店に支払った現金を入金せずに着服。発覚を逃れるため、未収金の残高証明を改ざんするなどしていた。書類と売上金に矛盾がなかったため、この間の監査では表面化しなかった。
　職員は今年４月、別支店に異動。６月、未収金に不自然な点が見つかり、内部監査し職員を問いただしたところ、着服を認めたという。判明した着服は３４件で、職員はパチンコや競艇に使ったと話しているらしい。
　川元組合長は「組合員、利用者、関係者に多大なご迷惑をおかけし、深くおわびする。再発防止を強化し、信頼回復に努める」とコメントした。