後継者問題:金正恩氏、党内序列2位に

9月の党代表者大会では6位→40日で2位に

 北朝鮮は7日、心臓病のため前日に死去した趙明禄(チョ・ミョンロク)朝鮮労働党政治局常務委員(党内序列4位)兼国防委員会第1副委員長の国家葬儀委員会の名簿(171人)を発表したが、この中で金正日(キム・ジョンイル)総書記に次ぐ第2位として、後継者の正恩(ジョンウン)氏が搭載された。

 北朝鮮が正恩氏を後継者とすることを正式に決定して以降、金総書記の次に正恩氏の名を発表したのは今回が初めて。安全保障関連省庁の当局者は、「今年9月28日の党代表者大会の直後、政治局常務委員5人に続く党内序列6位とされた正恩氏が、わずか40日後に同2位へと躍進したことになる」と語った。

 北朝鮮は党代表者大会の後、党幹部の名簿を発表した際、政治局常務委員5人(金総書記、金永南〈キム・ヨンナム〉氏、崔永林〈チェ・ヨンリム〉氏、趙明禄氏、李英浩〈リ・ヨンホ〉氏)の次に正恩氏の名を発表した。ところが今回、正恩氏は金永南、崔永林、李英浩各氏を押しのけ、2位に上がったことになる。南北関係に詳しい消息筋は、「朝鮮人民軍大将の称号を得ている正恩氏が、趙明禄氏の死去によって空席になった政治局常務委員や国防委員会第1副委員長にすでに任命されたか、または一定の追悼期間が終了した後に任命されるものとみられる」と語った。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る