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裁判員裁判:滋賀・米原の排水槽殺人 被告が無罪主張 9日間の審理開始

 滋賀県米原市で昨年6月、雑排水槽から女性会社員の小川典子さん(当時28歳)が遺体で見つかった事件で、交際相手で殺人罪に問われた森田繁成被告(41)の裁判員裁判が4日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で始まった。被告は「公訴事実は違います。小川典子さんを殺していません」と全面否認し、弁護側も無罪を主張した。

 今後、12月2日の判決公判までに9日間(他に予備日1日間)の審理と6日間の評議を予定。証人は十数人に上る見通し。凶器などの直接証拠がなく、弁護側は検察側請求証拠の大半に同意していない。裁判員は難しい判断を迫られそうだ。

 裁判員に男性4人、女性2人、補充裁判員に4人が選ばれた。

 検察側は冒頭陳述で、五つの要点を示して立証を進めると説明。被告は小川さんと07年から交際し、事件当時、被告の異性関係を巡って小川さんと深刻なトラブルがあった▽小川さんが行方不明になる直前に会っていた▽被告の車に小川さんの血痕が付着し、殺害現場で似た車が目撃されている--などと指摘。「不倫関係を暴露されて家庭的、社会的に破滅することを恐れ、強い殺意を持った」と主張した。さらに、遺体の頭や顔などに2種類の鈍器で殴られたとみられる傷が6カ所あり、強い殺意を持った者に両脚を握られ、息のあるまま雑排水槽に落とされたと述べた。

 弁護側は「動機がなく、犯人とする決め手がない」などと反論した。森田被告は遺体発見の1週間後に逮捕され、一貫して無罪を主張。この日は黒いスーツに青色のネクタイ姿で出廷した。【加藤明子】

 ◇森田被告の起訴内容

 09年6月10日午後9時~11日午前1時ごろ、米原市伊吹の雑排水槽付近で、交際していた小川さんの頭を鈍器のようなもので多数回殴るなどして瀕死(ひんし)の重傷を負わせ、雑排水槽に落として汚泥吸引により窒息死させた。

毎日新聞 2010年11月4日 大阪夕刊

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