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公序良俗に反する恐れ…非公開で張り紙を掲示 米原タンク殺人裁判員裁判
滋賀県米原市で交際相手の女性を汚水タンクに落とし、窒息死させたとして、殺人罪に問われた会社員、森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第5回公判が12日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であり、冒頭の被告人質問が「公序良俗に反する恐れがある」として約2時間にわたり非公開で行われた。裁判員裁判で審理の非公開は異例で、傍聴人らは被告人質問終了まで法廷前廊下に待機。地裁に理由を明確にするよう求める声も漏れた。
この日は、午前9時50分ごろ開廷。公判を前に36人が傍聴券を求め地裁前に並び、職員が非公開について説明した。地裁は法廷ドアや建物前に「ただいま公開停止となっております。1時間程度お待ちいただくことになると思われます」と理解を求める張り紙を掲示した。非公開は11日の公判で決まったが、知らずに訪れ傍聴券を返却する人も。
弁護人によると、被告人質問の内容は不明だが、弁護側、検察側の順に行われ、約10分の休廷を挟み、正午ごろまで続いた。
同県草津市の男性会社員(45)は「公開してもらいたい。非公開にするなら理由を明確に示してほしい」と不満を漏らした。