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米原タンク殺人公判 血痕めぐり被告人質問 滋賀
米原市で昨年6月、交際相手の長浜市の会社員、小川典子さん=当時(28)=を汚水タンクに落とし、窒息死させたとして、殺人罪に問われた会社員、森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第4回公判が11日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で開かれた。被告の車から検出された被害者の血痕について被告人質問が行われたほか、検察側が被告の車を修理した自動車整備会社の男性従業員を証人尋問した。
従業員は検察側の尋問に、昨年6月13日に森田被告からフロントガラスの修理や、座席シートなどの清掃を依頼されたことを明かし、「被告は『子供がコーヒーをこぼしてしまった』と説明した」と証言した。
被告人質問では、まず弁護側が被告の車内から検出された被害者の血痕について質問し、森田被告は「被害者の鼻血」などと説明。また、左後輪のブレーキドラムから検出された被害者の血痕について弁護側に「昨年5月、小川さんの友人に、『タイヤ交換をしましょうか』といわれ、車を預けたときかもしれない」などとした。さらに、その際、「被害者が左足にばんそうこうを張っていた」とし、「被害者が『タイヤ交換をした友人とけんかして、鉄をけった』と言った」との理由を示した
一方、検察側の被告人質問で森田被告はブレーキドラムの血痕について、犯行があったとされる昨年6月10日に自分の車を被害者が運転して立ち去った際、「被害者が第3者から傷害を受け、車で連れて行かれたのでは」とした。