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米原タンク殺人 公判 被告「2人組に襲われけが」 滋賀
米原市で昨年6月、交際相手の長浜市の会社員、小川典子さん=当時(28)=を汚水タンクに落とし、窒息死させたとして、殺人罪に問われた会社員、森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第3回公判が10日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であり、被告人質問が初めて行われた。森田被告は、犯行があったとされる昨年6月10日の行動について弁護人の質問に答え、「2人組の男に襲われ、けがをした」とし、11日未明に帰宅後、自宅裏の洗濯機にジーパンを入れたのは「泥がついたから」と述べた。
この日の公判ではまず弁護人が被告人質問。森田被告は、「昨年6月10日午後7時すぎに2人組の男に襲われ、路上で転倒し、左手をけがした」などと説明。11日未明に帰宅した後の行動については、着用していた「黒色のジーパンを(自宅)裏の洗濯機に入れた。襲われたときに転倒し、泥の汚れがついたから」とした。
これに対し、検察側が襲われた後、警察に通報しなかった理由を聞くと、「被害者との不倫関係がばれたくなかった」と述べた。
また、弁護人の質問で、同日午後9時ごろ小川さんと会い、自分の車に乗せた後、小川さんが運転して「立ち去り、置き去りにされた」とし、約1時間後元の場所に戻ると「車だけが置いてあった」と述べた。
このほか、森田被告から車のフロントガラスの修理を依頼され、修理はしなかったものの、車を実際に見た自動車修理会社の男性従業員が証人として出廷、検察側の質問に答えた。
従業員は、「(被告が)『飛び石をもらった』と言っていた」と証言。しかし、「表面積が大きく、(飛び石の傷には)見えなかった」と述べた。