(cache) 広島地検が異例の自白調書撤回 遺棄致死事件で - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 広島地検が異例の自白調書撤回 遺棄致死事件で

     寝たきりの母親=当時(77)=を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた女(49)の公判前整理手続きで、広島地検が証拠として提出した自白調書を自ら撤回していたことが20日、分かった。

     検察が自白調書を取り下げるのは異例。広島地検はこの事件の取り調べメモも廃棄していた。

     弁護側は「調書は被告の話を無視し、一方的につくられた。法廷で取り調べ状況が明らかになるのを恐れたのではないか」と批判している。

     弁護人によると、女の自白調書は、母親を保護しないと命に危険があったことを認識していたとする内容で、弁護側が任意性に疑問があるとして争う姿勢をみせていた。

     地検はいったん検察官の証人尋問や、取り調べ状況を録画したDVDの上映などで立証予定を示していた。その後、弁護側から取り調べメモの開示を求められ、廃棄したことを明らかにすると、今年8月ごろ、一方的に自白調書の証拠請求を取り下げたという。

     取り調べメモは、最高検が適正な保管を通知しており、弁護側は4月、証拠隠滅容疑で担当していた検事2人を広島地検に告発した。

      【共同通信】