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コウノトリ「野生復帰」海外番組に/豊岡

2010年11月12日

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中貝市長にインタビューするラン・レヴィさん(左から2人目)とバートブさん(右)=豊岡市役所

 コウノトリの野生復帰を取り上げたドキュメンタリー番組制作のため、イスラエルの絵本作家ラン・レヴィ・ヤマモリさんと、自然写真家イアル・バートブさんが豊岡市内を訪れている。11日は中貝宗治市長にインタビューした。

 2人は、自然科学を中心としたドキュメンタリー番組の制作で知られ、160カ国以上で視聴されている「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」でコウノトリのドキュメンタリー番組の放送を企画。同チャンネルに企画を提案する際に使う映像の撮影で7日から14日まで滞在し、県立コウノトリの郷公園や戸島湿地、環境教育に取り組む小学校などを取材する。

 ラン・レヴィさんはコウノトリの野生復帰を題材にした絵本をイスラエルで出版。「コウノトリ育むお米」の消費拡大のため、給食に採り入れるよう小学生が中貝市長に直接要請したことを高く評価するなど、豊岡での取り組みに深い関心を寄せている。

 市長へのインタビューでもラン・レヴィさんは、「直談判」に来た小学生の印象を質問し、中貝市長は「子どもたちの賢明さに驚いた」などと答えた。また、「コウノトリがすめる環境は人にとってもいい環境だ。(育むお米をつくる)農家が仕事に誇りを持ち、田んぼに子どもたちの姿が戻った」と野生復帰の意義を説明されると、ラン・レヴィさんもうなずいていた。

 環境教育家として世界中で講演もしているラン・レヴィさんは「講演では豊岡の子どもたちのことをいつも最初に取り上げている。豊岡の取り組みはとても重要な例であり番組で世界中に紹介したい」と話していた。

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