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中国貿易黒字61%の急増 10月に2兆2千億円 「元高圧力」一段と
このニュースのトピックス:G7・G20・APEC
【上海=河崎真澄】中国税関総署が10日発表した貿易統計によると、中国の貿易黒字額は欧米向け輸出の増大などを背景に、10月に271億5千万ドル(約2兆2154億円)と、前月に比べ60・8%急増した。
巨額の対中貿易赤字を計上する欧米は、中国当局が人民元相場を不当に安く抑えることで輸出産業を保護しているとみて不満を強めている。20カ国・地域(G20)首脳会議や、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、人民元問題が重要議題として取り上げられる公算が大きい。
中国は国内景気の回復と内需拡大による輸入増で今年3月に6年ぶりの貿易赤字を記録していた。だがその後、欧米向けを中心に鋼材や機械、電気製品などの輸出が急回復し、高水準の黒字が定着していた。10月の黒字幅は前年同月比でも13・2%の増大だった。
一方で、今年1〜10月の累計では、輸出が1兆2705億9千万ドルと前年同期比で32・7%増だったのに対し、輸入は1兆1228億2千万ドルで40・5%増、この間の貿易黒字は1477億7千万ドルと6・7%のマイナスになった。
貿易統計発表を控えた6日には、中国商務省が今年通年の貿易黒字を約1800億ドルと予測し、昨年の1960億ドルより減少すると発表。さらに、ロイター通信によると、中国の崔天凱外務次官は10日、「G20では特定の国の特定の通貨に焦点を合わせるべきではない。世界経済の問題の根本原因ではない」と話し、中国の独り勝ちへの批判や人民元高圧力を牽制した。
ただ、中国人民銀行(中央銀行)が管理する人民元の為替レートは、「相場の弾力化」を6月に発表した後も、対ドルで3%も上昇しておらす、国際社会からの「中国包囲網」は一段と狭まりそうな情勢だ。