G20開幕へ 菅首相、日中首脳会談の実現について「中国の側で判断されること」
菅首相は11日、尖閣ビデオ流出問題で揺れる東京をあとにし、G20(主要20カ国・地域)首脳会議に出席するため、韓国入りした。
各国首脳が2国間会談を続けていく中、週末に行われるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)のホスト・菅首相の存在感が注目される。
ソウル市内は、市内をデモ行進しようとする市民団体と警察が激しくもみ合うなど、大混乱も見受けられた。
G20サミットは、およそ3,500人規模の抗議デモに迎えられた。
菅首相は11日午後、政府専用機でソウル入りした。
夕食会では、世界経済の安定のため、自国の通貨を安値に誘導する通貨安競争を回避することを確認したとみられる。
それに先立ち、2国間の首脳会談も活発に行われた。
アメリカのオバマ大統領は、「世界をリードする2カ国として、世界経済の持続可能で力強く均衡ある成長を確実にする責務がある」と述べた。
アメリカからの人民元切り上げの努力要求を中心に、核不拡散などについても話し合われた米中首脳会談をはじめ、胡錦涛主席は、ロシアのメドベージェフ大統領や、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領とも会談を行った。
菅首相もレセプションでは、オバマ大統領やメドベージェフ大統領と、それぞれ立ち話をした。
そんな中、胡錦涛主席と接触を図るのか注目されるが、出発前、菅首相は「2国間の会談ができるかどうか、これは基本的には、中国の側で判断されることと、こう理解しています」と述べた。
(11/12 00:21)