2010.11.13 11:18
菅直人首相は13日午前、横浜市内のホテルで開催されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)の「最高経営責任者(CEO)サミット」であいさつし、「日本はまた再び大きく国を開くことを決断した」と述べ、日本のアジア太平洋戦略的経済連携協定(TPP=トランス・パシフィック・パートナーシップ)交渉参加に向け、関係国との協議に着手することを正式に表明した。
これを受け基調講演に立ったオバマ米大統領は 「日本がTPPに交渉チームを送ることをうれしく思う」と歓迎。「アジアは世界経済の成長エンジンだ」との認識を示したうえで「米国はアジアで存在感を示し続けたい」と語り、アジア太平洋域内に対する輸出や雇用を強化する方針を強調した。
菅首相はまた、「貿易の自由化いかんにかかわらず、このままでは日本の農業の展望は開けない」と言及し、TPPへの参加とは別に農業の競争力強化に取り組む方針を表明。同時に法人税減税や経済特区の創設などで海外からの製品輸入や投資を促進する一方、「ビジネスチャンスを外にも広げたい」と語り、インフラ輸出にも重点を置く考えを示した。
これに先立ち、CEOサミットはエネルギー・環境問題についても討論。この後、胡錦濤中国国家主席がアジア域内の新興市場についてスピーチする。
APEC域内の経済人と首脳らが成長戦略や地域経済統合について意見交換する同サミットは日本経団連の主催で平成8年から開催。今回は域内の企業や政府関係者ら約1000人が参加している。