菅総理大臣が議長を務めるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が横浜で始まりました。長期的な成長戦略や世界経済の不均衡是正などについて話し合われます。
各国首脳が笑顔を見せるなか、中国の胡錦涛国家主席の厳しい表情が際立ちました。胡主席は、出迎えた菅総理大臣に無表情で握手を交わしました。漁船衝突事件を引きずるなかで、APECの期間中に首脳会談が実現できるかが焦点です。また、こちらも焦点の一つ、ロシアのメドベージェフ大統領との会談は13日夕方、予定されています。北方領土問題で、菅総理がどのような発言をするかが注目されます。一方、今回のAPECでは、地域全体の成長戦略や世界的な貿易収支の不均衡の問題、さらに、TPP=環太平洋経済協定を含めた自由貿易のあり方を話し合います。議長を務める菅総理にとっては、中国、ロシアとの関係修復と議長国としてのリーダーシップの2つが問われることになります。