アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議初日の13日、横浜市では尖閣諸島問題で中国に抗議する集会に約千人が参加し、「中国の侵略は許さない」と声を上げた。会議が取り上げる貿易自由化や経済統合推進に反対する市民団体なども集会を開いた。
保守系グループ「頑張れ日本!全国行動委員会」は、神奈川区の公園で中国に抗議する集会を開き、「尖閣諸島問題は民主党の弱腰外交が引き起こした」と民主党を批判。複数の海外メディアも取材に訪れた。
会場には多くの日の丸が掲げられ、港北区のフリーター浅井大さん(31)は「成果が出せないなら、日中首脳会談はするべきではない」と話した。
「横浜民衆フォーラム実行委員会」は「いらない!APEC」を開催。フィリピンから参加のジーン・エンリケズさんは「APECは貧しい人に対する侮辱。自由貿易を通じて農業を破綻(はたん)させ、農民を土地から追い出し国内産業を破壊する」と訴えた。