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アジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットが13日、日本の横浜市で開かれました。中国の胡錦涛国家主席は基調演説を行い、アジア太平洋の新興国が世界経済の回復に果たした貢献を高く評価すると共に、新興国及び各国の共同発展における環境作りに取り組むよう国際社会に呼びかけました。
胡錦涛主席の演説は、アジア太平洋の新興国をめぐって行われました。胡錦涛主席は「アジア太平洋の新興国は今後も、世界の発展に重要な貢献をし、国際社会に大きな発展のチャンスを提供するだろう。国際社会はアジア太平洋の新興国と共に努力し、潜在力を発揮し、各国の共同発展と繁栄を促すべきだ。アジア太平洋の新興国は工業化や都市化、近代化など多岐にわたる大きな課題を抱えている。こういった課題に積極的に向き合い、その発展段階に合った国際的責任を担うべきだ。一方、国際社会は国際的な経済金融システムを整備し、アジア太平洋の新興国と各国の共同発展のために良好な環境を提供すべきだ」と述べました。胡錦涛主席の話です。
「国際社会は金融システムを定着させ、アジア太平洋の新興市場と良好な関係をつくるべきです。合理的な改革と調整を通じ、国際金融機関や通貨システムの改革を進め、国際金融の新しい秩序をつくるべきです。いかなる保護主義にも反対し、ドーハ・ラウンドの目標達成に向けて努力しなければなりません」
アジア太平洋地域で最も注目される新興国として、中国経済の急成長ぶりに大きな注目が寄せられています。胡錦涛主席は、中国の今後5年間の発展計画を説明した上で、次のように述べています。
「住民の所得向上及び消費の持続的な成長などの措置を講じて、国内市場の潜在力を高め、内需拡大を通じて経済成長を促していきます。国際収支のバランスを引き続き維持し、マクロ経済の安定を保ち、国外と国内で2つの市場・資源を活用します。人民元の為替レートについては、制御可能な範囲で穏やかな改革を推進していきます」
2004年、アジア太平洋経済協力会議の非公式首脳会合に出席して以来、胡錦涛主席は毎年、最高経営責任者(CEO)サミットで講演を行うようになっています。例年通り、胡錦涛主席は講演でアジア太平洋地域の商工業界のリーダーたちに対し真摯な姿勢で歓迎の意を示しました。
「中国経済と世界経済は利益が溶け合う局面となっています。中国が発展すればするほど、世界の発展にもより大きな貢献ができます。アジア太平洋の商工業界の皆さんが中国の改革解放と近代化建設に積極的に参加し、中国の繁栄と進歩がもたらした機会と成果を共有するよう期待しています」
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