APEC首脳会議開幕 APEC初となる成長戦略の策定に向けて協議
APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が13日、神奈川・横浜市で始まった。APEC初となる成長戦略の策定に向けて協議したほか、議長を務める菅首相は、日米首脳会談でオバマ大統領と会談した。
港町・横浜で、13日から開幕したAPEC首脳会議。
初日の会議では、アメリカや中国などの経常収支不均衡の是正を中心とする、「均衡ある成長」について話し合われ、APECでは初となる成長戦略について協議された。
13日午前、CEO(最高経営責任者)サミットで、菅首相は「私は、この地域の将来について、議長として最善を尽くしてまいります」と述べた。
議長を務める菅首相。
領土問題で関係が悪化したロシア・メドベージェフ大統領とは笑顔で握手したが、中国・胡錦涛国家主席は、ほほえむ菅首相とは対照に、にこりともせずに握手を交わした。
一方、首脳会議に先立ち、菅首相にとって3度目となる日米首脳会談も行われた。
菅首相は「日本が、中国やロシアとの関係で、いろいろな問題があった中では、一貫して米国がわれわれをサポートしていただいたことについても、私からお礼を申し上げました」と述べた。
また、鳩山前首相時代の迷走で、日米関係をぎくしゃくさせた普天間問題では、菅首相は「知事選が終わった段階から、5月28日の日米合意をベースにして、最大の努力をしていきたいと、こういったことも申し上げたところであります」と述べた。
オバマ大統領は「日米は連携してこそ強力になることは、50年の経験が明確にしている」と述べた。
会談では、日米同盟の深化を確認し、TPP(環太平洋経済協定)について、緊密に協議することで一致した。
(11/13 18:09)