APEC首脳会議開幕 横浜市みなとみらい地区は厳戒態勢、会場周辺はものものしい雰囲気に
APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議開幕にともない、神奈川・横浜市みなとみらい地区では厳戒態勢がとられ、普段、観光客などでにぎわう会場周辺は、ものものしい雰囲気に包まれた。
13日午前8時半ごろ、みなとみらい地区では、交差点ごとにバリケードが敷かれ、警察官が立っていた。
横浜市みなとみらい地区で、APEC首脳会議が13日から始まった。
厳重な警戒態勢が敷かれた会場周辺は、週末は観光客などが多く訪れるスポット。
しかし、普段の週末は多くの人が訪れる桜木町駅周辺も、厳戒態勢が取られていて、一般の観光客よりも、警察官の数の方が多く見られた。
APEC会場からほど近い赤レンガ倉庫などの観光スポットも、普段の週末とは違い、寂しい雰囲気に包まれた。
新「横浜赤レンガ」を訪れた人は「きょうはずいぶん違う雰囲気の横浜を感じています」と話した。
会場周辺は、車両だけでなく、歩行者への検問も実施された。
周辺の商業施設を結ぶ道路も封鎖され、買い物に来た人も、迂回(うかい)することになった。
訪れた人は「こっち側回っていこうと思ったんですけど、今、通れないということで、逆回りして」と話した。
また、会場から徒歩圏内の中華料理店の店長は「普段よりかは、(客足は)確かに減っております」と話した。
普段の週末より、客の入りが少ないという中華料理店「青葉」では、APEC特別メニューや特別割引を実施して、客を呼び込むことにしている。
一方、鎌倉市では、APECに参加する各国首脳の夫人たちが大仏などを訪れ、日本の文化を満喫した。
菅首相夫人は「皆さま、ようこそ日本においでくださいまして、ありがとうございました」とあいさつした。
菅首相夫人による歓迎のあいさつのあとは、日本料理を楽しんだ。
こうした中、中国の胡錦涛国家主席夫人は、ホテル近くのショッピングセンターを訪れ、1時間以上買い物を楽しんでいた。
(11/13 18:08)