日ロ首脳会談 菅首相、北方領土は固有の領土とする日本政府の立場を表明か
21の国と地域が参加するAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が開幕し、初日の13日は、成長戦略の取りまとめについて議論が行われた。また13日夕方、焦点となっていた菅首相と中国の胡錦涛国家主席の会談も行われた。
菅首相は「今回はAPECに出席されたこと、心から歓迎いたします」と述べた。
胡国家主席は「(日本は)今回の会議にあたって、周到な準備をされました。成功できると信じています」と述べた。
会談は午後5時半前から、およそ20分間行われた。
日中首脳が正式に会談をするのは、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件以来、初めてのこととなる。
衝突事件のビデオ映像の流出に対して、中国側がどのような態度をとるか注目される中、会談で、衝突事件や尖閣諸島をめぐり、どのようなやり取りが行われるか注目されている。
また菅首相は、このあと午後6時から、北方領土を訪問したロシアのメドベージェフ大統領と会談した。
菅首相は12日、メドベージェフ大統領に対して「言うべきことは言う」と述べ、北方領土は固有の領土とする日本政府の立場を表明したものとみられる。
一方、13日に開幕したAPEC首脳会議では、成長戦略の策定について議論が行われ、技術革新や環境に関して行動計画をまとめることで一致した。
(11/13 19:27)