近代化に尽力した先人たたえ「ヴェルニー・小栗祭式典」開催/横須賀

2010年11月13日

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横須賀の発展に貢献したヴェルニーと小栗の功績をたたえた式典＝ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

　横須賀市の発展や日本の近代化の礎となった「横須賀製鉄所」の開設に尽力したフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーと徳川幕府の勘定奉行小栗上野介忠順の功績をたたえる「ヴェルニー・小栗祭式典」が13日、京急線汐入駅近くのヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開かれた。

　式典は１９５２年から毎年開催されている。今年は日仏の関係者ら約２１０人が参加。アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議が横浜市で開催されていることを受けて、今年は警備強化のため一般の参加者は事前申し込み制となった。

　式典で、横須賀市の吉田雄人市長は「横須賀は日仏交流の原点。本市とフランスの交流は小栗公とヴェルニーの足跡があればこそのたまもの」とあいさつ。駐日フランス大使代理のヤン・マルボフさんは「横須賀製鉄所の建設により始まった日仏の協力関係を横須賀市が表彰し続けていることに感謝する」と述べた。

　式典後は、参加者らが立食を楽しみながら交流を深めていた。