アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため横浜を訪問中の中国の胡錦濤国家主席は13日、CEO(最高経営責任者)サミットで国際協調を強く意識した演説を行った。貿易黒字、レアアース(希土類)、海洋戦略などで国際社会から高まる批判に配慮して強硬イメージを封印。さらなる発展に向け、急成長中の同地域での貿易や投資を増やしたいとの思いもあり、「大国の責任」を強調した。
「中国と世界は経済グローバル化のプロセスで、すでに利害が一つに溶けあう局面を形成している」――。胡主席は演説で世界との共同発展を力説した。「国際ルール作りに責任ある態度で参加する」「国際収支のバランス促進をマクロ経済の重要な任務とする」「内需、特に消費需要拡大へ力を入れる」など海外からの要望に応えるよう努力する姿勢を示した。
尖閣諸島や南シナ海をめぐる海洋戦略、レアアース輸出規制などで「中国脅威論」が広がり、政府間の「対中包囲網」だけではなく、産業界の間でも「中国リスク」を口にするケースが目立ってきた。こうした強硬イメージを変えるには、今回の演説がちょうどよいタイミングだった。
ただ人民元は「穏やかな為替レート形成メカニズムを続ける」とし、緩やかなペースで切り上げる姿勢を示し、地球温暖化対策は「共通だが、差異のある責任で対応する」と先進国とは一線を画すなど、従来より突っ込んだ発言はなかった。
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