【APEC】日中首脳会談実施も“尖閣問題”は平行線(11/13 20:54)

 菅総理大臣は中国の胡錦涛国家主席と会談し、尖閣諸島について「日本固有の領土」という立場を主張しましたが平行線でした。

 会談では、漁船衝突事件で関係が悪化する前の状態にとりあえず戻そうという点を確認しました。会談は開催の30分前に急きょ、中国側から応じるという回答があり、実現しました。このなかで、日中首脳は、戦略的互恵関係をさらに進めたうえで、政府や民間の交流を再開していく点を確認しました。そのうえで、尖閣諸島の領有権の問題では双方が自国の領土だとする原則的な立場を繰り返し、平行線に終わりました。一方、ビデオの流出事件については触れられませんでした。同席した政府高官は、「大きな一歩だ」と持ち上げましたが、急きょ決まったわずか20分あまりの会談では、じっくり腹を据えて話したとは到底いえません。日中間に根深く残るしこりは、まだまだ続いていきそうです。

ページトップへ戻る