日中首脳会談 尖閣諸島沖の漁船衝突事件で悪化した日中関係の改善策を協議
APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が開かれている神奈川・横浜市で13日夕方、菅首相は、中国の胡錦涛国家主席と会談し、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で悪化した日中関係の改善策を協議した。
中国の胡錦涛国家主席は「日中関係の改善と発展の問題を、首相と話し合いたいと思う」と述べた。
日中首脳による正式な会談は、漁船衝突事件後初めてで、30分前に急きょ開催が決まり、わずか22分間で終了した。
同席した福山官房副長官によると、会談では尖閣諸島をめぐり、菅首相が「日本としての確固たる立場」を説明したのに対し、胡錦涛主席も領有権を主張した。
ただ、発言の詳細については、外交上の配慮として明らかにしなかった。
衝突事件のビデオ映像が流出した問題についての言及は、なかったという。
一方、両首脳は、長期的に安定した日中の戦略的互恵関係の発展は、世界の平和と安定に重要との認識で一致し、政府間や民間の交流をいっそう促進させることで一致した。
(11/14 00:29)