横浜市で開かれているAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議は、14日、最大のテーマとなる域内の経済統合に向けた道筋について意見を交わします。そしてTPP=環太平洋パートナーシップ協定などの取り組みを発展させて、経済統合の実現を目指すことなどを盛り込んだ首脳宣言「横浜ビジョン」を発表して閉幕します。
菅総理大臣が議長を務め、アメリカのオバマ大統領や中国の胡錦涛国家主席などが出席しているAPECの首脳会議は、初日の13日、APECとして初めて策定する成長戦略の内容について討議しました。そして、2日目の14日は、午前中、今回の会議で最大のテーマとなる域内での経済統合に向けた道筋について意見を交わします。この中で菅総理大臣は、TPPについて、関係国との協議を開始するとした経済連携に関する基本方針を説明することにしており、これに対する各国の反応が注目されます。経済統合についてはTPPのほか、ASEAN=東南アジア諸国連合に日本、中国、韓国を加えた枠組みでの自由貿易構想などの取り組みを発展させて、実現を目指すことなどで各国が一致する見通しです。APECの首脳会議は14日午後閉幕し、2日間の議論の成果は、菅総理大臣が「横浜ビジョン」と題した首脳宣言として発表することにしています。